呉服屋 若旦那日記

呉服屋・着物業界を語る。
呉服屋 若旦那日記

「きものでクラシック」のご案内

「きものナイト」「ゆかたナイト」に引き続き、きものを気軽に着る機会を提供しようとミニコンサートを企画しました。
今回は趣向を変え、都美屋呉服店大広間を使用して、畳敷きの日本間に座布団を敷き、自分の部屋の中でリラックスするような感覚で楽しんでいただきたいと思います。
長年イギリスで活躍されたクラシックギター奏者柴田周子さんの演奏を、じっくりとご堪能ください。
なおお楽しみ抽選会も予定しております。

日時:12月6日(土)

   第一回目 PM3:00〜
   第二回目 PM6:00〜
  (入れ替え制となります)

入場料 500円

会場  都美屋呉服店大広間(秋田市中通3−1−13)

チケット売り場 都美屋、トピコプレイガイド、ココラボラトリー
       (来週より発売予定)



店内開催の為、入場人数は限られております。
先行予約も承りますので、ご希望の方は下記の都美屋呉服店、武田のアドレスまでメッセージを!
t-mamoru@oregano.ocn.ne.jp

きもの以外の方の入場もOKです。
洋服姿でも和の雰囲気を味わいたい方、気軽に来てくださいね


| 秋田 ☔ | Comment(0) | 呉服屋日記

心に響く商売とは

近頃、今まで以上にモノが売れなくなって来ている。
特にフォーマルの不振が大きい。

以前も何かで書いたと思うが、「きものブーム」の波を専門店が全くつかみきれていないような気がする。

理由は何なのか?

一言で言うと「心」である。

無論、うちの店も自分自身もいいかげんなことをやってきたつもりは毛頭ない。
誠心誠意、昔ながらの商売を守って来たつもりである。

が、しかし、もしかすると一番重要なことが欠けていたのかも知れない。
「きものの楽しさ」を伝えることが決定的に不足していたのではないだろうか。

「きものを着ると、こんなにワクワクする!」「着て歩くと楽しい!」・・こういったことをアピールすることが欠けていたと思う。

職人的営業マンとして優秀な方は、この業界にはたくさん居る。
商品知識も豊富で、気配りも出来、顧客の信頼の厚い営業マン。
ベテランの多いこの業界には、そんな方が実はたくさん居るのである。

ところが、そんな優秀な営業マンも顧客以外には案外と響かないことが多い。

これからきものを着たいと思っている人達には、自分の目線で教えてくれる人、気軽に相談に乗ってくれる人、あるいは一緒になって楽しんでくれる人の方が重要なわけである。

商品知識はもちろん重要だし、あるに越したことはないのだが、何よりも「お客の目線に立って、きものの魅力を伝えることが出来る」ということがこれからの商売には重要視されると思う。

いろいろと考えることがあって、「さて自分はどうだろう?」と見つめ直してみた。

私自身、職人的な優秀な営業マンとは程遠い人間である。
ベテランの方と比べるとテクニックも不足しているし、話術もそんなにうまくはない。
商品知識にしてもまだまだだと痛感する局面も数多い。

となると、私自身何を目指すべきなのか?

「きものの楽しさを伝えることが出来る」伝道士に徹すること。

おそらく、これが唯一の道であり、これからこの世界を目指す人達にとっても同じであろう。
タグ:きもの 着物
| 秋田 ☁ | Comment(4) | 呉服屋日記

手縫いかミシン縫いか

しばらく前の話だが、米沢に産地見学に行った時のこと。
ナビゲーターをして頂いた某問屋の社長から、「時間が中途半端なので私の知っている仕立て工場を見に行きませんか」とのお誘いがあった。
聞けば某NC専属の仕立てメーカーらしい。
我々の仕事の範疇から離れて来るが、参考の為知っておいた方がいいと言うわけだ。

中に入ると、ざっと見て十人以上の女性が一生懸命仕事をしていた。
そして約半分以上の仕事スペースにミシンが据えられている。
とは言うものの完全に機械化された仕事というわけではなく、あくまでも部分的に使っているだけらしい。
話を聞くと、ここのメーカーでは「直線はミシンで、それ以外は手縫いで」という方法が主流ということだ。
全て機械によって仕立てられた既製品などは、あまりの雑な仕事ぶりにがっかりさせられることが多いのだが、このやり方だと納期も短くて済むし、手縫いならではの味わいもそれほど損ねることもない。
第一コスト面を考えると、かなり安く済む。
NCでは、このやり方がかなり広がりつつあるようだが、確かに理にかなっていて納得がいく。
無論、ベテランの和裁士による手作業に比べると、そこまでのクオリティは望めないが、高額品の逸品物でない限りは大多数の人はこのレベルで満足されるのではないだろうか?
和裁組合の価格表などを見ると、仕事のクオリティの等価としてこれだけの金額を主張されるということは確かに一理ある、と思う。
が、しかし我々も今ギリギリの状態でやっているわけであって、一時の東京の仕立て組合のような「上代価格の十分の一」などという価格設定はどうかな?と思う。
海外仕立て、直線のみミシン縫い、そしてプロの一級和裁士による手縫い、この三者の間に価格ほどの差がない、というのには問題があるのではないだろうか。
この三者の違い、すみわけ、というのをもっとはっきりさせなければいけないと感じる。
我々ももっと勉強しなければいけないかも知れないが、これは業界全体が問題意識を持つ必要があると思う。



ミシンで着物
タグ:ミシン