さて困った。
うちの店で出している仕立て屋から連絡があり、しばらく出来ないとのこと。
その方の父親が危篤状態ということで病院に付きっ切りらしい。
仕立て代は結構高いのだが、秋田市内でおそらく一、二を争うであろう腕のいい方なので、高級品、もしくは仕立てが難しいお客をお願いしていた。
しかも、よりによってここの仕立て屋でないと納品出来ないこと確実!という非常に難しいお客の品物が、新品、洗い張り物合わせて結構まとまった枚数が残っているのである。
となると大幅に納期に狂いが生じ、入金が遅れ、資金繰り計画まで練り直さなければならないことになる・・うーん困った。
仕立てに対する細かい注文を反映させ、きものを知り尽くしたベテランの顧客を満足させれるということが、専門店の売りの一つだと思うが、一級和裁士クラスの仕立て屋は非常に数が少なくなり、スペアが全く効かなくなってきている。
知人を通じて新規の仕立て屋を探すべく手配はしているものの、どうなることか。
コストダウンの為、大手は中国やベトナム等に工場を作ったりいろいろと指導しているようだが、なにせきものの「き」の字も知らないような外国人に技術を教えて仕事をさせているので問題も多い。
相対して細かいことを伝えることが出来たいので、型どおりのものでないと正直出せないような気がする。
技術は一昔前に比べて格段の進歩を見せているのだが、やはりある程度以上のものは国内でないと無理である。
真のプロフェッショナルの養成というのが、これからの課題であろう。
とは言うものの海外との五倍十倍とも言われるコストの差が壁となり、なかなか後進の養成が進んでいないらしい。
仕立て屋の世界でも技術の養成と伝承は、一番の問題だと切に思う。
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